
宗教と文化
シーア派イスラムの信仰と、
古代から続くペルシャの美意識の融合。
十二イマーム派
イラン国民の90%以上はイスラム教シーア派、その中でも「十二イマーム派」を信仰しています。 これは、預言者ムハンマドの後継者(イマーム)として、アリーとその子孫の12人のみを正統と認める宗派です。 特に、第3代イマーム・フサインが殉教した「アーシューラー」の追悼行事は、イラン人の宗教的感情の核心をなす重要なイベントです。
また、第12代イマーム(マフディー)は「お隠れ(ガイバ)」の状態にあり、終末の時に救世主として再臨すると信じられています。 このメシア思想は、イランの政治思想にも深い影響を与えています。
宗教的マイノリティ
憲法では、ゾロアスター教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒が公認された宗教的少数派として認められており、国会に議席も割り当てられています。 しかし、バハーイー教徒などは公認されず、差別や迫害の対象となることもあります。
聖地
マシュハドにある第8代イマーム・レザーの霊廟は、イラン国内最大の聖地であり、年間数百万人の巡礼者が訪れます。 コムは宗教教育の中心地であり、多くの神学校(マドラサ)が存在します。